王者・比嘉大吾選手が一日署長 母校・仲西中生と笑顔


この記事を書いた人 平良 正
浦添警察署一日警察署長を務めるWBC世界フライ級王者の比嘉大吾選手=9日午後、浦添警察署

 ボクシング世界王者で凱旋中の比嘉大吾選手が9日、地元の浦添署で一日署長を務めた。「6月9日」の「ロック(施錠)」にちなんで、鍵掛けによる盗難防止などを呼び掛けた。

 比嘉の出身校である仲西中学校吹奏楽部による演奏などもあり、“比嘉署長”は笑顔を浮かべながら母校の校歌に聞き入った。県出身で25年ぶりの正規王者となった比嘉の地元凱旋(がいせん)を、同署員や母校の後輩らが拍手で歓迎した。
 比嘉は制服に身を包み、一日署長として委嘱状を受けた。あいさつでは「家の鍵、自転車の鍵、車の鍵を閉めて、盗難に遭わないようにしましょう」と注意を呼び掛けた。同署には所属する白井・具志堅スポーツジムの具志堅用高会長も駆け付け、共に防犯意識の向上をアピールした。
 仲西中吹奏楽部副部長の仲本陽菜さん(14)は「母校から世界チャンピオンが出て誇らしく、尊敬できる先輩。お祝いの気持ちを込めて演奏した」と笑顔で祝福した。