今季限りでの引退を表明した宮里藍を一目見ようと駆け付けた子どもたちへ、決勝ラウンド初日を終えた後、サイン会が開かれた。100人を超える子どもたちが列をなし、憧れの“藍ちゃん”との「ツーショット」の時間を満喫。プロゴルファーへの夢を語る子どももいるなど、会場は笑顔の花が咲いた。
宮里は今か今かと待ち受けていた子どもらに対し、時にはしゃがみ、時には中腰になるなどし、自然に子どもたちの目線に合わせる気配りを見せた。間近で見る〝藍ちゃん〟に興奮気味の子どもたち。持っていた色紙ではなく、服や帽子にサインを求める子の姿もあった。
先頭に並んだ小学3年の西本星南君(9)=大阪府=は宮里の全ホールを双子の世欄さんら家族4人で回り、「バーディーを取ってすごかった」と目を輝かせた。間近で見た宮里は「きれいな顔だった」とはにかみ、自らも「プロになって賞金王になりたい」と将来の夢を語った。
サイン会の様子を見守った宮里さんの父・優さんは「藍も昔、プロから手袋をもらい刺激を受けた」と懐かしそうに話した。【琉球新報電子版】