王者・大吾、3000人が祝福 宮古でパレード


この記事を書いた人 志良堂 仁
集まった多くの市民から熱烈な声援を受け、約400メートルを凱旋パレードするWBC世界フライ級王者の比嘉大吾。隣は具志堅用高=11日午後4時22分、宮古島市の西里大通り

 【宮古島】世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の比嘉大吾(21)=白井・具志堅スポーツジム、浦添市出身、宮古工業高校卒=の偉業をたたえる凱旋(がいせん)パレードが11日午後4時、宮古島市平良の西里大通りで開催された。チャンピオンベルトを肩に掛けた比嘉は具志堅用高会長とともにオープンカーに乗り出発。約400メートルの道のりに約3千人(主催者発表)が集まり、騒然となった。「大吾」「チャンピオン」などと声援が飛び交い、市内一の繁華街は“比嘉大吾一色”に染まった。

 比嘉が世界王者になって初めてのパレードは宮古島署の白バイが先導し、後続には地元バンドが軽快な演奏で盛り上げた。比嘉は車から身を乗り出し、沿道の人々とタッチや握手を交わして喜びを表した。
 パレード後に催された市民報告会で比嘉は「連続KO記録や将来的な統一選を『アララガマ魂』で目指したい」と述べ、会場を沸かせた。具志堅会長は「今秋に初防衛戦をやる」と明言。その上で「いつか宮古や沖縄で試合をやりたい」と意欲を見せた。
 沿道で比嘉と握手した砂川美佳さん(10)は「テレビで見るより迫力があった。これからも応援したい」と目を輝かせた。
 同日午後7時からはホテルアトールエメラルドで祝賀会が開催される。【琉球新報電子版】