【アメリカ】着物ドレス縁に親交 押元さん(県出身デザイナー)とカタヤマ(ミセス・アジア)さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
親交を深める県出身の着物ドレスデザイナーの押元末子さん(右)と、押元さんがデザインした着物ドレスを着るサン・リー・カタヤマさん=2日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのミュージックセンター

 米カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に着物デザイナーとして活躍する北中城村出身の押元末子さん(55)=旧姓・上間=は仕事を通して知り合った韓国生まれの米国人のサン・リー・カタヤマさん(44)との親交を深めている。

 カタヤマさんは2015年に米国在住のアジア系女性による美の祭典「ミセス・アジアUSA」で1位に輝いた。「ミセス・アジアUSA」はアメリカの中でも歴史あるコンテストだ。カタヤマさんは日系人の男性と結婚。ロサンゼルスで不動産業を営み、高級住宅地のビバリーヒルズに住んでいる成功者の一人である。夫は病気ですでに他界した。

 押元さんとカタヤマさんとの出会いは14年。その年の「ミス・アジアUSA」にカタヤマさんの娘、エリコさん(26)が韓国代表で出場した時までさかのぼる。コンテスト当日は押元さんが大会審査員をしていることから出場者のドレスをデザインすることはできなかった。しかし、コンテスト後にカタヤマさんとエリコさんからそれぞれ2着の着物ドレスのオーダーがあった。2人の出会いは「着物ドレス」が縁だったのだ。

 優勝した15年の「ミセス・アジアUSA」コンテストでカタヤマさんが着ていたのが押元さんがデザインした着物ドレスだった。それ以降、カタヤマさんは大きいイベントやレッドカーペットへの出場の際は、着物ドレスを着るようになったという。

 2日にロサンゼルスのミュージックセンターで、在ロサンゼルス日本総領事館が開いた「日本へ捧げる」と題したガラ・ディナー(特別晩餐会(ばんさんかい))に、2人仲良く出席していた。
(当銘貞夫通信員)