嘉手納の外来機飛来に抗議 町が沖縄防衛局に 撤退と騒音軽減求める


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中嶋浩一郎沖縄防衛局長(右)に要請書を手渡す當山宏嘉手納町長=28日、沖縄県嘉手納町の同防衛局

 米軍岩国基地(山口県)所属の最新鋭ステルス戦闘機F35Bが28日に初飛来するなど、嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に外来機の飛来が相次いでいることを受け、嘉手納町の當山宏町長が28日午後、沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ね、外来機の撤退と航空機騒音の軽減を要請した。

 要請書では、常駐機のF15戦闘機に加え、5~6月にF16戦闘機とU2偵察機、F35Bの外来機が飛来したことで騒音が増加していることを批判。航空機騒音規制措置(騒音防止協定)違反を指摘した上で「町民にさらなる負担を強いるものであり、騒音の大幅な軽減と外来機の早期撤退を強く求める」とした。

 要請後、當山町長は「最近の騒音の激しさは尋常じゃない。外来機がくるとこうなる。爆音訴訟でも違法状態と判決が出ているので、原因者である米軍は人権侵害をしてる状態を是正すべきだ」と強く憤った。