米軍機墜落で犠牲の18人悼む 宮森小で慰霊祭


この記事を書いた人 志良堂 仁
校内にある慰霊碑「仲よし地蔵」に花を手向ける宮森小児童=30日午前8時54分、うるま市立宮森小学校

 【うるま】1959年の米軍ジェット機墜落事故から58年となった30日午前、墜落現場となったうるま市立宮森小学校で、遺族会とNPO法人「石川・宮森630会」が慰霊祭を開いた。事故で犠牲となった児童、住民18人の冥福を祈り、雨の中多くの参列者が出席した。

 当時小学3年生だった弟・芳武君を亡くした、遺族会の上間義盛代表は「一番安全であるべき学校に墜落し、一瞬で大惨事となった。二度とこのような事故がないよう、願いたい」と述べた。参列者はジェット機が墜落した午前10時40分、犠牲者のみ霊に黙とうをささげた。

 事故は1969年6月30日午前、米軍嘉手納基地を飛び立った整備不良の米軍戦闘機が、うるま市石川の住宅地や宮森小学校に墜落、死者18人、重軽傷210人を出す大惨事となった。【琉球新報電子版】