戦没者遺骨 DNA鑑定100人希望 12日に第1次申請


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表らは12日、東京都の参院会館を訪れて厚生労働省の担当者に対し、戦没者遺骨のDNA鑑定を集団で申請する。ガマフヤーが希望者を募ったところ、6月30日までに90人余がDNA鑑定の集団申請に名を連ねており、要請時には申請者は約100人に達する予定。ガマフヤーは第1次と位置付ける今回の集団申請を皮切りに、今後もDNA鑑定の希望者を募集し集団申請を継続的に実施していく方針だ。

 ガマフヤーは厚労省に対し、(1)沖縄戦の遺族がDNA鑑定を申請した場合、死亡場所の記録などで選別・排除せずに全員を受け付ける(2)県が保管する仮安置所の遺骨について、直ちに鑑定作業に入る(3)国際基準に沿った鑑定体制を構築する(4)DNA鑑定申請者の募集を高齢な戦没者遺族に分かりやすい方法で広報する-ことなども求める。

 集団申請に関する問い合わせはガマフヤー(電話)090(3796)3132。