辺野古で砕石投下続く 大学生が市民をインタビュー


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K9護岸の建設作業で、網袋に入った砕石を黄色いブイで囲んだ海域の内側に投下する作業員ら=3日午前10時7分、米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で沖縄防衛局は3日午前、建設中のK9護岸の先端部付近を囲むように黄色い浮具(ブイ)を設置した。その上で、黄色いブイの内側へ網袋に入った砕石を投下する作業を繰り返している。シュワブゲート前では市民約40人が座り込み、新基地建設に抗議した。

座り込む市民にインタビューするキリスト教学院大の学生=3日午前10時39分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 沖縄キリスト教学院大学の学生ら16人が授業の一環としてゲート前を訪れ、座り込む市民らへインタビューをした。同大4年の砂辺紗綾さんは「辺野古についてはニュースでしか見たことがなかったが、実際に来て、自分が見ていたのは断片的なんだと思った。さっきまでインタビューしていた人たちが(機動隊に)連れて行かれて心が痛かった」と話した。同じく4年の照屋透子さんは「基地問題だけでなく沖縄の歴史も勉強し、沖縄のことをいろいろな人に伝えていきたい」と語った。

 天候の影響で3日午前、抗議船やカヌーは監視・抗議行動を実施していない。午前11時現在、約40台の資材を積んだ工事車両がゲート内に入った。【琉球新報電子版】