アジサシ繁殖確認 チービシ 県など調査


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水辺を群れで飛ぶベニアジサシ=7日、渡嘉敷村ナガンヌ島(具志堅千恵子撮影)

 県自然保護課と山階鳥類研究所(千葉県)は7日、県の鳥獣保護区の渡嘉敷村チービシで、渡り鳥で絶滅危惧種のアジサシ類の調査をした。調査でナガンヌやクエフ、神山の3島で構成するチービシ全体で昨年の約2・6倍の推定約3300羽が見られ、順調な繁殖が確認された。

 山階鳥類研究所の調査では、24年前にナガンヌで生まれ個体識別標識が付けられたベニアジサシとエリグロアジサシが同島で確認された。これまであった21年の長寿記録を3年更新した。

 調査した県鳥獣保護管理員で沖縄野鳥の会会長の山城正邦さんは「夏本番になり、マリンレジャーを楽しむ人が増える。繁殖は少しの期間なので、アジサシ類がいない場所でレジャーを楽しんでほしい」と注意を呼び掛けた。