「殺す側も殺される側も拒否」 辺野古新基地に抗議


この記事を書いた人 志良堂 仁
県警機動隊に強制排除される市民ら=10日午前8時56分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で10日、米軍キャンプ・シュワブゲート前では反対する市民約30人が集まった。午前9時ごろから県警機動隊が市民を排除し、工事関係車両35台が基地内に入った。

 市民は「沖縄にある米軍基地から、ベトナム戦争など世界の戦争に出撃していった。私たちは殺す側にも殺される側にも回りたくない。沖縄を戦争のない平和な島に戻せ」と訴えた。
 一方、海上では沖縄防衛局がシュワブ内の埋め立て区域北側の「K9護岸」で消波ブロックを設置している様子や、クレーン車が網袋に入った砕石を置く作業が見られた。南側の「K1護岸」ではショベルカーが護岸の上に砂利を敷き詰めている。新基地建設に反対する市民らは抗議船3隻とカヌー13艇で抗議している。【琉球新報電子版】