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雑賀 184キロ初出場V 女子は仲村3連覇 ツール・ド・宮古島

 【宮古島】自転車競技の第10回ツール・ド・宮古島2017(宮古島市、パワースポーツ主催、琉球新報社共催)のロードレースが9日、市平良のトゥリバー地区を発着点に市内全域で開催された。184キロの部男子は初出場の雑賀大輔(大阪府)が5時間2分32秒で優勝した。女子は仲村陽子(浦添市)が5時間16分18秒で3連覇を達成した。114キロの部男子は松永和幸(那覇市)が3時間10秒で、女子は石井美絵(千葉県)が3時間5分44秒で頂点に立った。

 全体の出場者数は482人。184キロの完走者は94人中70人で完走率は74・5%だった。114キロの完走者は388人中321人で完走率は82・7%だった。

◆中盤から独走、逃げ切る雑賀


愛車を持ち上げゴールするロードレース184キロ部の覇者・雑賀大輔(大阪府)=9日、宮古島市平良のトゥリバー地区(花城太撮影)

 ロードレース男子184キロは、中盤から抜け出した雑賀大輔(大阪府)がゴールまで独走した。照り付ける強い日差しに苦しみながらも「逃げて勝つ」との当初のレースプラン通りに走り切った。

 初出場での初V。ゴールテープの手前ではスピードを緩め、乗っていたバイクを担いで悠々とフィニッシュした。それでも「坂は少ないが、風と暑さが他のレースとは違う。景色を楽しむ余裕はなかった」「後続に追い付かれたら勝負の覚悟もあった」と振り返るなど、見た目以上にはるかに苦しい激闘だった。

 序盤は十数人の集団で互いにけん制し合いながら進んだ。昨年優勝した酒井駿(神奈川)を警戒しつつ、約60キロ地点で「どれだけついてこられるか。ちょっと(ペダルを)踏んでみた」と様子見のつもりでペースアップした。すると後続はついてこられず、そのまま独り旅へ。「見逃してもらった」と謙虚に語る。

 当初のレースプランでは残り30キロ付近で抜け出すつもりだったが、予期せぬ独走状態となり、後続の追走が気に掛かる。しかしゴールまで約1時間半、トップをキープし続けた。勝利を確信したのは、残り約5キロを切ってからだという。

 初めて宮古島に訪れ、妻の敦子さんもロードレース184キロに出場した。予想以上の暑さに驚きながらも「素晴らしい島だ。妻を説得して来年も出場したい」と笑顔で語った。(梅田正覚)

◆転倒トラブルもタイム30分短縮/女子3連覇の仲村


 仲村 陽子

 184キロの女子は、仲村陽子(浦添市)が、昨年のレースより約30分タイムを縮め「狙っていた」という3連覇を達成。他の選手と接触し、転倒するアクシデントに見舞われながらも力を発揮。「昨年は僅差だったので不安もあったが、諦めずに走ることができた」と充実した表情で話した。

 男女が混じる約20人の先頭集団で進んだ。100キロ地点辺りでペースが上がり、他の女子選手は脱落した。順調に見えたが、120キロ地点で他の選手の落車に巻き込まれて転倒。チェーンも外れる事態となったが、道ばたですぐに直して進んだ。「トラブルがなければもっといい成績(タイム)が残せた」と悔しさも残る。