工事車両118台、基地内へ 辺野古で抗議する市民ら排除


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護岸に投下された資材をならす重機=11日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で11日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で最大約70人の市民が座り込んだ。午前9時、11時、午後1時の3回、機動隊が市民らを強制的に移動させ、工事車両計118台が基地内に入った。ゲートのそばで機動隊員らに囲い込まれた市民らは「戦争に加担するな」「違法工事をやめろ」などのシュプレヒコールで抗議した。

 関東地方の平和運動センターから来県した約30人のメンバーも、抗議に加わった。東京平和運動センター議長を務める青木正男(60)は「『共謀罪』法は議論が不十分なまま成立、施行されてしまった。不安はあるが、不当な法律には決して屈しない」と話した。新基地建設について「子どもたちの将来を考えると、造らせるわけにはいけない」と述べ、県内各地から集まった市民らと共に座り込んだ。

 一方、海上ではキャンプ・シュワブ内の工事現場「K1護岸」で大型トラックが運んできた資材を投下し、重機でならす作業が確認された。また、北側にある工事現場「K9護岸」で袋詰めされた砕石を投下する作業が見られた。市民らは抗議船3隻とカヌー13艇で抗議をした。【琉球新報電子版】