宮里氏、名護市長選出馬を正式辞退 自民候補者選定振り出しに


この記事を書いた人 松永 勝利
名護市長選への出馬を正式に辞退し報道陣に説明する宮里達也氏=15日午前10時すぎ、名護市の自民県連名護市支部前

 【名護】2018年1月に予定される任期満了に伴う名護市長選挙で、自民党県連名護市支部の候補者選考委員会(委員長・末松文信県議、44人)から出馬要請を受けていた元県福祉保健部長で北部地区医師会副会長の宮里達也氏(66)が正式に出馬を辞退した。15日午前、名護市内で開かれた選考委員会で宮里氏が伝えた。候補者選考は振り出しに戻った。
 選考委への説明を終えた宮里氏は報道陣に「家族とも相談したり、あるいは自分の健康状態を考慮したりした結果、断念せざるを得ないと説明した。委員からは理解をいただいた」と述べた。
 宮里氏は選考委に対して、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の持病を抱える中で、家族からの猛烈な反対があったことを文書と口頭で伝えた。
 末松委員長は「(辞退は)残念なことだが、健康上の問題でいたしかない」と話した。今後について、市議からの擁立を求める声が選考委から上がったとした上で「(市長選まで)残された期間は少ない、選考委の意見を踏まえて幹事会でも議論し、早めに候補を決めたい」と話した。【琉球新報電子版】