透明感あふれる音色、会場包む 指笛王国がチャリティー公演


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「ラバウル小唄」を独奏する最年長メンバーの伊志嶺恵徳さん(中央)=16日、浦添市のてだこホール

 7月10日を「指笛の日」と定め、指笛を広める活動をしている指笛王国おきなわ(垣花譲二国王)は16日、「第13回楽しい指笛の世界~東日本大震災・熊本地震・九州北部豪雨被災者支援コンサート」を浦添市のてだこホールで開催した。指笛王国のメンバーらが透明感あふれる音色を響かせると、観客からは自然と手拍子がわき起こるなど、コンサートは終始なごやかな雰囲気で進められた。

 第1部ではメンバー全員による指笛演奏のほか、最年長の伊志嶺恵徳さん(88)の「ラバウル小唄」独奏、全盲のピアニスト国吉政淳さんのパフォーマンス、玻座真忠雄さんの指笛・ヨーデル漫談など、多彩なプログラムで会場を盛り上げた。
 第2部は賛助出演のヴォイスアンサンブルユニットおからが「芭蕉布」や「カンツォーネメドレー」などをしっとり歌い上げ、最後は出演メンバー全員で「島人ぬ宝」を合唱した。
 コンサートの収益金は東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨の被災者支援に充てる。指笛王国は2011年から被災地支援を実施しており、これまでに56万7466円を寄付した。【琉球新報電子版】