教員勘違いし顔平手打ち 体罰で児童けが、沖縄・宮古島


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 沖縄県宮古島市内の小学校で、50代の男性教諭が高学年の男子児童に対して体罰を加えていたことが18日、市教育委員会への取材で分かった。教諭は10日、体育館にバレーボールを散らかしたとして、自身が担任をする教室に児童を呼び出し、複数の子どもたちの前で顔面に2~3回平手打ちをした。だが後に児童はボールの散乱とは無関係だったことが判明した。

 児童は左頬に打撲と唇に裂傷を負った。教諭は平手打ちをした後に誤りに気付き、児童に謝罪をしたという。市教委の宮国博教育長は20日に記者会見し、説明する。

 市教委によると、教諭は10日朝に体育館で散乱しているバレーボールを発見した。バレー部に所属する児童がボールをきちんと片付けなかったと考え、呼び出した。その上で「態度が良くないように見えた」として児童に体罰を加えた。

 しかし、その後に児童は直前の練習に欠席し、ボールに触れる機会はなかったことが明らかになった。学校は14日に保護者説明会を開き、謝罪した。教諭は現在自宅待機をしている。

 市教委の砂川修学校教育課長は「体罰は教育や指導ではないと学校現場では確認している。非常に残念。しっかり児童の話を聞いてほしかった」と話した。