生活協同組合コープおきなわ(浦添市)の具志川センターで、顧客である組合員の名前や電話番号など、620人分の個人情報が記載されたファイルを紛失したことが21日、関係者への取材で分かった。
コープおきなわによると、ファイルは具志川センター内の個人情報を保管する部屋で、担当者ごとの棚に入れて保管していた。7月4日、担当者の男性が組合員に電話しようと棚を開けたところ、ファイルが無くなっていることに気付いたという。ファイル内のリストには、前年の注文履歴なども記載されていた。
保管部屋は日中、従業員の出入りが自由で、棚ごとの鍵はない。21日、同センターの従業員全員で倉庫や事務所内を探したものの、ファイルは見つからなかった。リストの620人はうるま市と沖縄市在住。個人情報が流用されるなどの被害報告はないという。
コープおきなわ関連では、子会社の男性配達員が組合員の注文書を使ってホテルのランチ券を不正に入手していたことが発覚したばかり。川越雄一郎専務理事は「生協は安全安心を大切にし、組合員との信頼関係で活動してきた。不祥事が続き、組合員に申し訳ない。再発防止を徹底し、信頼を回復したい」と話した。