日米安保専門家のマイク・モチヅキジョージワシントン大教授が27日、辺野古新基地問題を解決するために、日米と沖縄の安保の専門家でつくる有識者会議の設置に向け調整していることを明らかにした。沖縄視察のため1年ぶりに来沖し、琉球新報社を訪れた際に明らかにした。31日まで県内に滞在予定で、辺野古を視察するほか知事との面談も予定している。
モチヅキ氏は、米トランプ政権下で辺野古の新基地建設計画が変化する可能性があるかを問われ「政府同士だけでの対話では現行の辺野古が唯一の考えが継続する可能性がある」と指摘し、政府に外圧をかけ政策変更を迫るには専門家を集め日米沖の共同プロジェクトとして代替案を提案することが必要だと強調した。モチヅキ氏は「安保環境は激変している。米政府の安保政策は専門家の議論で大枠が決まるので、民間有識者の共同プロジェクトの提案は重要だ。仮に一つに意見がまとまらないとしても、現状の『辺野古しかない』という神話を崩すために重要な意味がある」と述べた。