【高文祭】サッカーが「私を変えた」 弁論で宮城さん最優秀賞


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弁論部門に出場し最優秀賞に輝いた那覇西高2年の宮城実来さん=3日、宮城県東松島市

 【宮城県で新垣若菜】宮城県で開催中の全国高等学校総合文化祭は3日、東松島市で行われた弁論部門で、那覇西高校2年の宮城実来(みく)さん(16)が最優秀賞に輝いた。宮城さんは「私の挑戦」との演題で発表した。生まれた時から耳に障害のある自身の体験談を中心に、人生の転機になったサッカーとの出会いについて発表した。「努力すれば一人の人間としての可能性を広げていける」と力強く語った。

 弁論では、生まれた時から高度の難聴障がいがあり「言いたいことが伝わらず何度も涙を流した」と振り返った。だが、小学3年生でサッカーを始め聴覚障がいサッカーの日本代表に選ばれ、ワールドカップにも出場した。
 宮城さんはサッカーとの出会いが「臆病な私を変えた」と力を込め、「人生のピッチを走り続けたい。挑戦はまだまだ続く」と前を見据えた。【琉球新報電子版】