【南風原】伝統文化の継承や振興に貢献した個人や団体に贈られる「第37回伝統文化ポーラ賞」(ポーラ伝統文化振興財団主催)の受賞者がこのほど、決まり、地域賞に沖縄県内から南風原花織の保存・伝承に貢献した琉球絣事業協同組合(南風原町、城間律子理事長)が輝いた。10月24日に東京都で贈呈式が開かれる。
城間理事長は「国の伝統工芸品に指定され、地域の皆さんが南風原花織の素晴らしさを再確認でき、このような大きな賞につながったと思う。尊い文化遺産を伝えていけるよう地域一丸となって頑張りたい」と話した。
琉球絣事業協同組合の設立は1975年。生産者の減少に歯止めをかけるため、81年から琉球絣や南風原花織の後継者育成事業を開始した。
ことし1月、南風原花織が国の伝統工芸品に指定されたことを受け、8月から南風原花織に特化した後継者育成事業も始めた。
県内からのポーラ賞受賞は2年ぶり22件目。
今年は全国から優秀賞に2件、奨励賞に1件、地域賞に5件が選ばれた。