海軍駐機場移転問題「2プラス2で」 知事要望受け、小野寺防衛相


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来県した小野寺五典防衛大臣(左)と海軍駐機場問題やオスプレイなどについて話す翁長雄志県知事=14日午後1時10分、県庁(新里圭蔵撮影)

 小野寺五典防衛相は14日、就任後初来県し、翁長雄志知事と県庁で会談した。翁長知事が米軍嘉手納基地の海軍駐機場の継続使用中止を米側に働き掛けるよう求めたのに対し、小野寺防衛相は近く開かれる日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で取り上げると述べた。米海兵隊輸送機MV22オスプレイの配備撤回の要求に小野寺防衛相は「安全保障上必要な装備で、引き続き安全な飛行を求めたい」と述べるにとどめた。

 翁長知事は、オースラリア沖でのオスプレイ墜落などを挙げ、改めて県内配備撤回を求めた。さらに辺野古新基地ができても全ての条件が整わなければ普天間飛行場が返還されないとされる「返還8条件」を巡り、「私が辺野古移設に反対しているから返還できないということか」と真意をただした。
 知事との会談に先立ち小野寺防衛相は14日午前、在日米軍のシュローティ副司令官らと那覇市内のホテルで非公開で意見交換した。小野寺防衛相は会談後、オスプレイ飛行への沖縄の不安の声をしっかり伝えたと説明した。【琉球新報電子版】