市民の日よけ撤去で抗議 沿岸部では工事進む


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うだるような日差しの中、抗議する市民ら。ゲート前には日陰がないため、帽子やサングラスが欠かせない=17日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では午前、市民らが日陰を確保するために頭上に広げていたブルーシートを、機動隊が撤去した。ブルーシートは固定せずに市民が支えていた。市民が持ちやすいように、シートの四隅に棒が付いており、機動隊員らは「風が吹くと危ない」などと撤去した理由を説明した。
 市民の1人は「日陰がないと抗議できない」と訴えた。

 午前11時までに、ゲートからの工事車両の出入りは確認されていない。ゲート前では約70人の市民が抗議を続けている。

「N5護岸」建設予定地付近で砕石を積む作業を続ける作業員=17日午前10時ごろ、名護市辺野古

 一方、沖縄防衛局は17日午前、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部で工事を続けた。

 辺野古崎西側にある「N5護岸」建設予定地付近では、袋に入った砕石を並べる道路建設工事が確認された。ボーリング作業をするスパット台船でも、作業員の姿が確認された。
 「K1護岸」建設予定地付近では、資材を運ぶ工事車両や測量作業が確認された。【琉球新報電子版】

工事車両で資材を運び測量する姿が確認された「K1護岸」建設予定地付近=17日午前10時40分ごろ、名護市辺野古