【浦添】沖縄県浦添市伊祖の「和箏(わごと)の会」(與那覇信子代表)で市内の児童・生徒らが、日本箏の練習に励んでいる。子どもたちは6日、山口県で開催された「第27回全国小・中学生箏曲コンクールin宇部」に出場。與那覇代表の孫で、箏歴4年の與那覇桜香さん(12)=浦城小6年=が優良賞を受賞したほか、箏歴2年の宮城小輝美(こてみ)さん(15)=港川中3年、玉城杏華(きょうか)さん(14)=同=も初出場ながら健闘した。
與那覇さんによると、和琴は1972年の日本復帰前後に県内でも親しまれるようになったが、琉球芸能に押される形で普及せず、愛好家も減ってきているという。「和箏の会」では、「情操教育にも優れている和箏の素晴らしさを子どもたちに伝えたい」と、與那覇さんが4年前から自宅を開放して地域の子どもたちや知人らを指導している。
幼少時から與那覇さんが箏を演奏する姿を見ていたという桜香さんは「最初の頃は遊びで触っていたけど、2年生の時に本格的に始めた。うまく弾けた時は楽しい」と話す。今回の優良賞受賞については「びっくりした。中学の部はレベルが上がるのでもっと練習したい」と抱負を語った。
桜香さんと一緒に箏を始めた比嘉暖乃(のんの)さん(11)は今回、コンクールに出場できなかったが、「友達と合奏するのが楽しい。コンクールにも出たい」と話した。
港川中3年の宮城さんはソフトテニス部、玉城さんはハンドボール部の部員として、部活動に打ち込みながら箏の練習にも励んできた。宮城さんは「全国の生徒は弾くスピードが全然違った。刺激を受けた」、玉城さんは「落ち着いて指使いがきちんとできるように練習したい」と述べた。