配備撤回求め抗議決議 オスプレイ豪墜落で名護市議会


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オスプレイ墜落への抗議決議を可決した名護市議会=23日午前、名護市港

 【名護】米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイのオーストラリア沖墜落を受け、名護市議会(屋比久稔議長)は23日の臨時会で、同型機の飛行中止と配備撤回、事故原因の速やかな究明・公表などを求める抗議決議と意見書を賛成多数で可決した。宛先は米国大統領、米上下院議長、内閣総理大臣、官房長官、沖縄防衛局長など。

 決議と意見書はオスプレイの昨年12月の名護市安部での墜落にも言及し「普天間所属の24機のうちすでに2機が墜落事故を起こしている。市民、県民を巻き込む大惨事につながりかねない」などと指摘。米軍普天間飛行場の閉鎖と撤去、県内移設断念や日米地位協定の抜本的改定なども要求した。

 また、市政野党が事故原因究明と公表、久辺3区と沖縄高専背後地にあるヘリパッドの撤去を求めて提出した抗議決議と意見書も賛成多数で可決した。【琉球新報電子版】