「カメジロー」盛況 東京上映、初日立ち見も


この記事を書いた人 平良 正
瀬長亀次郎の映画上演で、舞台あいさつする佐古忠彦監督(左)と内村千尋さん=26日、東京都渋谷区のユーロスペース

 【東京】米統治下の圧政に不屈の精神で抗議する姿勢を貫いた瀬長亀次郎さんのドキュメンタリー「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」(佐古忠彦監督)の上映が26日、東京都内で始まった。上映会場の渋谷区のユーロスペースは初日から立ち見が出るほどの盛況となった。

 舞台あいさつで佐古監督は「瀬長さんの生きざまを通して沖縄の戦後史を知っていただくだけでなく、今の日本の在り方と照らしていろんなことに気付いてほしい」と話した。

 舞台には瀬長さんの次女・内村千尋さんも登壇し「右の人、左の人関係なく、父の生きざまに感銘を受けたとおっしゃってくれる人が多いが、父が亡くなってから調べるうちにすごさが分かった。父が頑張れたのは祖母から受けた愛情の影響が大きい」と話した。

 名護市辺野古の新基地建設などについて触れ「沖縄は今、大変なことが起きている。学習会や討論会を開いて沖縄のことを知ってほしい」と求めた。

 県内では那覇市の桜坂劇場で上映しているほか、28、29の両日には沖縄市民小劇場あしびなーでも上映する。

英文へ→Kamejiro Senaga documentary by Takahiko Sako begin early September screenings in Tokyo