児童の事故根絶へ 自治会がポスター設置 糸満・潮平の旧県道82号


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交通事故根絶を願い、ポスター約50枚を掲示した潮平自治会の役員や民生委員ら=糸満市の潮平公民館前

 【糸満】沖縄県糸満市の潮平公民館前の坂道から国道331号の潮平交差点に向けての旧県道82号(那覇糸満線)で、今年4月以降、児童と走行中の車が接触する事故が相次いでいる。いずれも大きなけがはなかったが、潮平小学校の通学路でもあることから児童の安全を確保しようと、潮平自治会(金城泉(せん)会長)と民生委員ら約10人はこのほど、道路沿いにポスター約50枚を掲示した。ドライバーと児童に注意を呼び掛けている。

 事故は今年4月、6月、7月にそれぞれ1回発生した。旧県道82号には信号や速度制限の標識、ガードレールがなく、国道331号への抜け道として利用する車が多いという。

 民生委員の宮良源次郎さん(70)は「これまでも事故はあったが、今年は連続している。通学路でもあり、いつ大きな事故が起こるか分からない」と危惧する。

 ポスターは、潮平小学校が作成した「事故多発 あぶない」「とまれ あぶない」「徐行 あぶない」の3種。民生委員らは、ドライバーと児童の両方の目線を考え、目に入りやすい高さと場所を考えて掲示した。糸満署も「徐行」と4カ国語で表記され夜も目立つ立て看板2枚を設置した。

 6年前から児童の登校時に交通安全指導をしている民生委員の佐藤良雄さん(68)は「子どもが横断歩道を渡っている時に一時停止せずに曲がるドライバーもいる」と運転手のマナーの悪さを指摘する。

 金城会長(61)は「ポスターの効果が少しでも出てほしい。今後も事故の根絶を目指してみんなで協力していきたい。他の地域の人にも潮平小の児童の安全について考えてほしい」と安全運転を呼び掛けた。