コラソン、黒星発進 日本ハンドボールL 開幕戦


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ホーム開幕戦 後半、大同特殊鋼のゴールキーパーの両足の間にシュートを決めるコラソンの浅井悠=27日、県立武道館

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは27日、那覇市の県立武道館で2017―18シーズンの開幕戦を行い、大同特殊鋼に25―31で敗れた。前半はエース・石川出を中心に攻め込んだコラソン。互いの守備が光り、相手守備が次第に機能し始めると追加点を挙げにくなり、8―14で折り返した。後半も堅守を崩せない中で、新加入の浅井悠が連続ゴールなどで攻め込むも、大同特殊鋼を追い上げることはできなかった。大同特殊鋼の県出身の東江雄斗(沢岻小―神森中―興南高―早稲田大出)はチーム最多の9得点を挙げ、勝利に貢献した。次戦は9月2日午後3時から佐賀県の神埼中央公園体育館でトヨタ紡織九州と対戦する。

▽男子
大同特殊鋼(1勝)
31―25(14―8,17―17)
琉球コラソン(1敗)

 【評】先制された琉球コラソンは石川出を中心とした攻撃で食い下がるも、相手の堅守を崩せなかった。前半から大同特殊鋼の守備に攻撃を阻まれ、得点を重ねられない。後半は速攻を意識し、新加入・浅井悠の連続得点などで食らい付いたが、前半で開いた得点差を追い付くことはできず、開幕戦を落とした。

2新人活躍 今後に光

 琉球コラソンは大同特殊鋼の堅い守りと県出身の東江雄斗を中心とした攻撃の前に25―31で敗れ、チーム設立10周年のホーム開幕戦を白星で飾ることはできなかった。徐々に守備の調子が上がっていく相手に、パスカットやミスからの失点も多く、反撃の糸口が見いだせなかった。一方、新加入した仲程海渡と浅井悠の活躍もあり、今季のチームの明るい兆しとなった。

 途中出場の浅井は右サイドで厳しい体勢からもキーパーの動きをしっかりと見て、得点を重ねた。放ったシュートは8本で7得点。エース石川出と共に最多得点だった。浅井は「シュート確率にこだわっている」と自信を見せる。

 先発出場した仲程は石川らが中央で相手を引きつけると左サイドでパスをもらい、角度のないところからシュートを決めた。

 横一線守備や3―3守備を状況に応じながらシステムを変更。機能した際にはボールの動きと選手が連動し、得点が伸びるものの、大同特殊鋼の攻撃力にやられる場面も多かった。水野裕紀選手兼監督は「守備でやりたいことはできている。課題も見つかったがこれをバネにしたい」と次を見据える。黒星発進となったが、ルーキーの活躍に光も見えた。水野選手兼監督は「2人(浅井と仲程)は即戦力として頑張ってほしい」と期待を込めた。(屋嘉部長将)