【国頭】国の重要無形民俗文化財に指定されていて400年以上続く国頭村安田の伝統祭祀「シヌグ」が28日、安田で行われた。村内外から訪れた男性が花やわらで編んだ冠をかぶってつる草や草木を身にまとい「一日神」となった。
山に入れるのは男性のみ。男性たちは正午ごろ、集落の「メーバ」「ヤマナス」「ササ」の三つの山に分かれて入った。大太鼓のリズムに合わせ、厄や悪霊を集めて退散させる意味を込めた「エーヘーホーイ」の掛け声を繰り返し、山で取った草木で地面をたたく「スクナーレ」などをしながら集落を練り歩いた。
集落で待ち構えていた女性たちは、三つの山から降りてきた男性につる草や草木で頭をはたかれて邪気払いをした。太鼓をたたいて山から下りてきた古堅安英さん(85)は「最高ですね。体が続く限り続けたい」と語った。夜からは女性らが輪になって舞う「ウシデーク」などを披露する。【琉球新報電子版】
英文へ→The tradition of “Shinugu” in Ada drives away evil spirits and prays for bountiful harvests