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粟国でハブ初確認、移入か 県が調査へ

 【粟国】これまでハブの生息が確認されていない粟国村で2日、1匹のハブが捕獲された。県によると、粟国村でハブが発見されるのは初めて。4日朝に死んだハブは同日夜、うるま市兼箇段の県衛生環境研究所に運ばれた。県は今週中に、発見場所を中心に捕獲器を設置し、ハブの生息確認調査を実施する。県衛生薬務課は「ハブと思われるヘビを見つけたら、近づかずすぐに役場に連絡してほしい」と注意を呼び掛けている。

 発見されたハブは体長約1メートルの雌。生まれてから約2、3年とみられる。県衛生薬務課は「もともと島にいないので、何らかの方法で島の外から持ち込まれたものだろう」と推測している。

 県衛生環境研究所の寺田考紀主任研究員は「気付かれずに何匹も持ち込まれていたのなら大変だ。生態系だけでなく住民への影響も心配だ。しっかり調査し確認する必要がある」と述べた。

 村によると、発見場所は島北東に位置する産業廃棄物処理施設。2日午後2時ごろ、生きたハブを発見した現場の作業員がパワーショベルを使い捕獲。衣装ケースに入れ役場に届けた。

 村の診療所にはハブ抗毒素(血清)がないため、県は今後、ハブ抗毒素を配備する。粟国村の新里親房民生課長は「初めてのケースなので県と協議し、防災無線などでしっかり対策を周知したい」と述べた。

 県によると、県内の危険なハブは、ハブ、ヒメハブ、サキシマハブ、タイワンハブの4種類。ハブは、沖縄本島や奄美大島、久米島、渡名喜島、渡嘉敷島など、沖縄本島や周辺離島に生息している。

 県内では2013年、ハブが生息していない宮古島市でサキシマハブが捕獲されたが、その後の調査で定着は確認されていない。