「名義貸し」被害拡大 沖縄県警相談、3ヵ月で40件


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県内で20代を中心に広がっている「名義貸し」被害の問題で、県警に同様事案に関する相談が6月~8月末までに約40件あったことが6日、分かった。捜査2課によると、相談は8月に入ってから急増しており、本島全域の各署に寄せられているという。同課は「(話を持ちかけた)男性とのやりとりが分かる資料を持って、警察に相談してほしい」と話している。

 県警捜査2課によると、相談者のほとんどが20代前半の男女という。相談者は友人や知人を介して「金を借りたら謝礼、礼金がもらえる」などと話を持ちかけられて男性を紹介された。消費者金融などで借り入れた金を男性に渡したが、返済がなく、相談者が数十~百数十万円の借金を負っているなどの相談があった。

 話を持ち掛けた男性については、相談者のほとんどが同一人物の名前を挙げており、借り入れの際、審査が通り限度額が上がるような指示を口頭やSNS(会員制交流サイト)で受けた人もいたという。

 同課は事件化について「相談内容を踏まえて今後判断していく」とし、相談と情報提供を広く呼び掛けている。