沖縄県大宜味村田嘉里の宮城光明さん(68)宅に、絶滅危惧種で国の天然記念物に指定されているヤンバルクイナがこのほど突然現れた。ヤンバルクイナは国頭村安田などの民家の庭先で見かけることはたまにあるが、家の中にまで入ってくるのは珍しい。
宮城さんは「68年間同じ家に住んでいて初めての出来事だった。ものすごい興奮した」と驚いた様子で話している。
ヤンバルクイナが家の中に入ってきたのは7月18日午後2時半ごろ。宮城さんが家の中でソファに座ってテレビを見ていたら、1羽のヤンバルクイナがテレビの前を横切った。
そのまま網戸にぶつかり、宮城さんがソファから立ち上がるとヤンバルクイナはテレビの後ろの隙間に隠れた。くちばしの色具合から、ことし生まれた幼鳥とみられる。
初めての出来事に宮城さんは「こっちもびっくりした」と語る。家の裏が森になっており、外に放すと速足で逃げていったという。ヤンバルクイナが家の中に入ってきたとき、裏口は開けっ放しだった。(阪口彩子)
英文へ→Yanbarukuina made a surprise visit to a private residence in Ogimi