外来種対策など課題対応で議論 世界自然遺産登録に向けた沖縄ワーキンググループが第1回会合


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奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島世界自然遺産候補地科学委員会2017年度第1回沖縄ワーキンググループであいさつする西村学事務局長=13日午後1時半過ぎ、大宜味村農村環境改善センター

 【北部】奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島世界自然遺産候補地科学委員会の2017年度第1回沖縄ワーキンググループが13日、大宜味村喜如嘉の農村環境改善センターで開かれた。

 県や環境省や林野庁で事務局を構成する。沖縄本島北部と西表島における希少種の保護や適正利用とエコツーリズムなどの事業の進捗状況について県の担当者が報告した。課題については北部地域では犬・猫など外来種対策や希少種の密猟防止、西表島では希少野生動物の交通事故対策などが議題に上がった。

 委員を務める琉球大学の土屋誠名誉教授は「地域ごとの課題を示しているが、国際自然保護連合(IUCN)の視察の際に、この問題を解決するためにどう対応しているのか説明できるのか」とただした。【琉球新報電子版】