嘉手納離着陸1万8799回 夜間や外来機の負担鮮明 4~7月、防衛局調査


この記事を書いた人 平良 正

 沖縄防衛局は、米軍普天間飛行場と嘉手納基地で4月から実施している24時間の航空機離着陸調査の結果を14日までに県、宜野湾市、嘉手納町に報告した。7月までの4カ月間で、離着陸回数(タッチ・アンド・ゴーや通過、旋回含む)は普天間飛行場で計5084回、嘉手納基地で1万8799回あった。

 普天間飛行場では、騒音規制措置(騒音防止協定)で制限される午後10時から午前6時までの夜間・早朝の離着陸が224回あり、うち43%に当たる97回が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイだった。嘉手納基地では、離着陸総数の3分の1が外来機によるものだった。夜間飛行や外来機による負担が数字でも示された格好だ。

 普天間飛行場で、月単位で最も離着陸などの回数が多かったのは4月の1678回。午後10時以降の飛行最多は7月の91回だった。 市などが飛行抑制を求める午後7時から9時59分までの時間帯も4月から7月までで計1081回、飛行が確認された。

 滑走路補修工事のため、固定翼機が離着陸できない普天間飛行場では外来機の飛来は37回と少なかった。

 嘉手納基地の月別の離着陸総数は増加傾向にあり、4月の3931回に対し、6月が最多の5283回、7月も5202回だった。

 防衛局は4月から24時間、目視で調査を実施。14日に官邸で開かれた普天間飛行場負担軽減推進会議作業部会で県と宜野湾市は、同調査結果を日ごとでも提供するよう政府に求めた。

英文へ→ODB April to July study shows heavy nighttime and foreign burden out of 18,799 Kaenda flights