日本では初めてとなるブラジルサッカー協会(CBF)公認のサッカー教室イベント「CBFキャンプ」が21日、沖縄県那覇市で開催される。2002年の日韓W杯の優勝国ブラジル代表で主将を務めたジョゼ・エジミウソン・ゴメス・ジ・モラエス氏を招き、指導を仰ぐ。
主催の動物病院22時(具志堅一郎代表取締役)と共催の県サッカー協会(具志堅朗会長)は15日、県庁で会見を開き、沖縄のサッカーレベル向上に向けた取り組みに期待した。
キャンプ参加は那覇トレセン(選抜)を中心に約70人を予定している。キャンプは那覇市の奥武山陸上競技場(雨天時はセルラードーム)で21日午後5時から8時まで行い、エジミウソン氏がブラジル指導メソッドを提供する。開始前の午後4時からは指導者や父母を対象とした指導者向けの講習会を実施する。
前日の20日にエジミウソン氏が来沖し、那覇空港で午後6時40分から歓迎セレモニーを催す。
今回のキャンプ開催に伴いブラジルサッカー協会関係者も来沖する。沖縄の選手や競技環境のポテンシャルの高さをアピールする好機ともなり得る。県内関係者らは一度切りの開催で終わらないよう、ブラジルナショナルチームのキャンプや東京五輪でのキャンプの県内開催、ブラジル・スペインへの指導者や選手の派遣研修、世界のウチナーンチュ大会とのコラボなども展望に掲げる。
県内キャンプを誘致した具志堅一郎氏は「県内の小中学校のサッカーレベルは高いが、高校進学を機に県外へ流出している」現状を憂慮し、開催を希望した。「魅力ある指導やスクールを開催することによって、県内に残り、ワールドクラスの選手を輩出したい」と話し、ブラジルとのパイプづくりにも意欲を燃やす。具志堅朗会長は「子どもだけでなく指導者の講習会もあるのが魅力的だ。沖縄から世界に羽ばたける選手が出ることを祈っている」と強調した。