沖縄県那覇市牧志の平和通りで15日、ネコが高さ約7メートルのアーケードの支柱に登り、降りられなくなった。那覇市消防局の隊員10人が2時間かけて救出。買い物客や観光客もアーケードを見上げ、にゃんとも言えない珍事件を見守った。
平和通り商店街振興組合の矢野弘子専務理事が、通りの店から「ネコがアーケードに登っている」と連絡を受けて市環境衛生課に通報。市が現場を確認して消防に通報した。
ネコは詰め掛けた人々を見下ろすと「降りられにゃい」とでも言いたげに口を開けて震えだした。警戒心が強く、逃げるネコと隊員の“説得”は約2時間に及んだ。最終的にネコの両側に隊員がはしごを伸ばして中央に追いやり、ネコを抱えこんだ。一件落着と思いきや、隊員の手から逃げて落下。落ちたネコを下にいた隊員がネットで受け止めると、周囲から拍手が上がった。
近くの体験工房で働く南翔大さん(21)は「こんなことは初めてで驚いた。降りられてよかった」と話した。