【東京】小野寺五典防衛相は22日の閣議後会見で、米軍が21日に嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施したことを巡り、伊江島補助飛行場での実施を定めた日米特別行動委員会(SACO)合意に違反するか問われたことに対し、合意違反との表現を避け「遺憾だ」「承服できない」などと繰り返した。
小野寺氏はSACO合意の内容が法律や罰則規定があるものではないとして「違反という言葉のニュアンスより、この内容に沿っていないということが適当な言葉遣いかと思う」と主張した。
今回の嘉手納基地での訓練は日本側が例外的に認める場合に当たるとの判断をしていないことから「承服できない」と指摘。今後の対応については「引き続きさまざまな会議や協議の場で、わが国の考え方を説明する」として、米側にSACO合意に沿って伊江島補助飛行場で実施するよう求めるとした。【琉球新報電子版】