秋の運動会シーズンを前に、県内の小中学校では校長らがやきもきしている。10月22日が濃厚とされる衆院議員選挙の投開票日が、運動会の日程と重なっているためだ。多くの学校が投票所に指定されており、運動会の実施を遅らせるなど対応に追われている。
「正直、困っている。運動会は学校で一番大きな行事。離島など県内各地からおじい、おばあが来るから」。10月22日に運動会を予定する内間小学校(浦添市)の東健策校長は嘆く。
安倍晋三首相は9月25日に記者会見し、衆議院解散の理由を説明する方針だ。選挙は10月10日公示、22日投開票が濃厚とされている。浦添市教育委員会によると、市内で22日に運動会を予定する小学校は5校。多くが「対応は選挙日程が決まってから判断する」と説明している。
沖縄市でも22日に予定していた比屋根小、越来小で日程変更を検討。変更を断った中学校もあり、同市選挙管理委員会の担当者は「解散するにしても、事務方のことも考えてほしい。投開票までの期間が短い中、場所を確保しなくてはならない。多くの選管がパニックになっているだろう」と指摘した。