被覆ブロック製造 工事、新たな段階か 辺野古


この記事を書いた人 大森 茂夫
重機の近くに並べられた8個の被覆ブロック(中央)と付近に並べられた赤色をした被覆ブロックの型枠=25日午前8時40分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内(桐島瞬さん提供)

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古で新基地建設を進める沖縄防衛局が米軍キャンプ・シュワブ内で被覆ブロックを製造していることが25日、分かった。シュワブ内で被覆ブロックを製造する作業が確認されたのは今回が初めて。被覆ブロックは、埋め立て予定地の護岸に設置されるものとみられる。護岸は砕石を基礎として被覆ブロックで固め、同ブロックに沿って消波ブロックなどを設置し、造られる。新基地に反対する市民団体は「政府が進める工事が新しい段階に入った」と指摘した。

 25日午前8時40分ごろ、シュワブ内の作業ヤードに型枠から外された被覆ブロック8個が確認された。周辺には生コンクリートを投入できるよう被覆ブロックの型枠と型枠の部品などがあり、付近に重機やコンクリートミキサー車なども確認された。

 抗議活動に参加する土木技術者は「K9護岸では袋詰めされた砕石が投下されているが、あれは〝仮〟のものだ。本来なら被覆ブロックが入る」と説明する。

 政府は10月にもK1とN5埋め立て予定地の護岸工事を進める準備をしている。土木技術者は「K1とN5で砕石を固定させるように被覆ブロックを設置するのではないか」と話した。