地域

龕甲祭 準備に熱 12年ぶり、29日向け住民協力 八重瀬町当銘・小城

小学1年生から70代までが練習に励む棒巻=21日、八重瀬町小城の馬場

 【八重瀬】八重瀬町当銘と小城に1833年から伝わる当銘と小城共有の葬具「龕(がん)」を供養する「龕甲(がんごう)祭」が、29日午後1時半から町小城の龕屋前で12年ぶりに行われる。「龕」は、遺体の入ったひつぎを載せて墓まで運んだ屋根のついた輿(こし)で、当銘・小城の龕は県指定有形民俗文化財。12年ぶりの「龕甲祭」を成功させようと、両集落の住民らは龕屋前で披露する棒術や夜の豊年祭に向けて練習に熱が入っている。

 「龕甲祭」は1833年から死者供養の年忌と同様に1年、3年、7年、13年、25年、33年に合わせて、その年の旧暦8月10日に行う年忌祭。今年は6回目の二十五年忌で、次回は8年後の三十三年忌になる。


本番に向けて熱心に琉舞を練習する中学生ら=15日、八重瀬町の当銘公民館

 両集落で旗頭を先頭に道ズネーし、小城の龕屋前で棒術などを披露する。その後、集落で豊年祭を行う。

 当銘の豊年祭は午後7時ごろから当銘公民館で行う。子どもからお年寄りまで200人余が参加する。当銘に伝わる「南嶽節」などの舞踊や、喜劇「まぬけな泥棒」も上演。「当銘賛歌」に振りを付けた踊りも初披露する。住民らは7月から練習を重ねている。

 子どもたちに地域の行事に触れてもらおうと、前回まで舞踊のプロらが踊っていた琉舞を中学生らが踊る。永山保区長(52)は「今回はみんな素人だが、住民が協力して一生懸命練習している。ぜひ成功させたい」と意気込みを語る。

 小城では午後4時ごろから馬場で棒巻が披露され、豊年祭は午後6時半ごろから行われる。住民ら総勢300人近くが棒巻や舞踊などに出演。年忌祭に欠かせない組踊「久志ヌ若按司(あじ)」や「フクニン親雲上(ペーチン)」「丘の一本松」なども披露する。

 仲座勝美区長(73)は「立派に成功させようと、練習も気合が入っている。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と参観を呼び掛けた。



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