【嘉手納】米軍が21日朝に米空軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行したことを受け、北谷町議会(田場健儀議長)は29日、嘉手納基地第18航空団と沖縄防衛局にそれぞれエリン・レカンゾン広報局副局長と中嶋浩一郎沖縄防衛局長を訪ね、抗議した。同議会で27日に可決した嘉手納飛行場での同訓練の全面禁止などを求める抗議決議と意見書を手渡した。
沖縄防衛局の中嶋局長は「パラシュート降下訓練は日米特別行動委員会(SACO)最終報告に沿って伊江島補助飛行場での実施を求めていく」と陳謝した。町議からの「訓練の常態化が懸念されるが、具体的な対策は検討されているか」との指摘には「現地と大臣だけでなく、さまざまなレベルで協議している」と答えるにとどめた。
嘉手納基地第18航空団広報局のレカンゾン副局長は「(9月にパラシュート降下訓練を実施しなければ)次の訓練は2月になる。兵隊の技能の資格維持に影響があるため実施した」とした上で「例外的に実行した」と説明した。町議は同訓練を実施した部隊や所属について質問したが、回答は得られなかったという。【琉球新報電子版】