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望郷80年、沖縄の親族と初対面 ブラジル3世の84歳「夢かなった」

賢啓さんが帰沖した時の写真を見るマリオ・ケイフ・スコミネさん(左から2人目)やレジス・ケングイ・スコミネさん(左端)ら=3日、沖縄うるま市

 「ずっと沖縄の親族に会うのを夢見ていた」。生まれて初めて沖縄を訪れているブラジル移民3世のマリオ・ケイフ・スコミネさん(84)=同国サンパウロ州=ら家族5人が3日、ルーツのある沖縄県うるま市の親族と市内で初対面を果たした。迎えたのは、マリオさんの祖父で、1918年に移民した賢開さんの兄弟の子孫という祝嶺賢昌さん(82)=市喜屋武=ら4人。お互いに「夢がかなった」「感激だ」と喜びを分かち合い、絆を確認した。

 「初めて沖縄に行くので、両親を親族に会わせてあげたい」

 きっかけは、マリオさんの息子レジス・ケングイ・スコミネさん(48)が、県系移民の親族捜しを手伝っている県立図書館(那覇市)に、9月中旬に送った一通のメールだった。

 図書館は、添付された賢開さんのパスポートや、ルーツのある上平良川自治会の記念誌などを基に、親族を特定した。

 3日、夕食を共にした9人の表情には、自然と笑顔がこぼれた。

 マリオさんの父、賢啓さんが1975年に1人で帰沖した時の写真を一緒に見たり、お互いの親族構成を話したりして、つながりを確かめた。

 マリオさんは「とても幸せだ」と感激した様子。祝嶺さんは「ブラジルの親戚のことは、ずっと気に掛けていた。会えてうれしい。夢みたいだ」と喜びをかみしめた。

 地球の裏側にいる親族と心の距離を縮めた9人。今後も、世界のウチナーンチュ大会などで交流していく考えだ。