「欠陥機が頭上を飛ぶ」 ゲート前に50人座り込み オスプレイ危険性指摘相次ぐ 海上、資材搬入路建設作業進む


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
辺野古新基地建設に反対し、座り込んで集会を開く市民らの上空を飛び交う米軍ヘリ2機=5日午前9時6分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設に反対する市民ら約50人が5日午前、米軍シュワブ・ゲート前に座り込み、基地建設阻止を訴える抗議集会を開いた。午前11時までに工事車両による資機材などの搬入は行われていない。

座り込み集会で歌やあいさつを通して辺野古新基地建設阻止を訴える市民ら=5日午前9時15分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 集会では、普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが9月29日に石垣空港に緊急着陸して駐機を6日間続けた上で、10月4日夜に普天間飛行場へ戻ったことに触れる発言が多く聞かれた。

 トラブルが相次いでも十分な説明もないままオスプレイの飛行が続くことに抗議の声が上がった。普天間飛行場が所在する宜野湾市に住む屋良朝敏さん(68)は「いつ落ちてもおかしくない欠陥機が頭の上を飛んでいる」と訴えた。

米軍シュワブ・沿岸部にある資材搬入用道路でオイルフェンスをつり下げるクレーン=5日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ

 大浦湾海上の辺野古新基地建設現場では、シュワブ沿岸部の「K1護岸」と「N5護岸」建設に使う資材搬入用道路の設置に向けた動きとみられる作業が続いている。5日午前には、シュワブ内の道路のガードレールの一部を外したり、重機でオイルフェンス(汚濁防止膜)を浜辺に並べたりする作業が確認された。新基地建設に反対する市民らは抗議船2隻とカヌー10艇で抗議した。【琉球新報電子版】