【沖縄】最強の縁結びの神様が沖縄にやってきた―。台湾の迪化街にまつられ、縁結びの神として人気のある月下老人が沖縄市の一番街で参拝することができる。6日午前、沖縄市役所でお迎え式が行われ、良縁を求める市民らが行列をつくった。
台湾との交流促進を目的に、12月中旬まで一番街入口に置かれる。期間中は台湾の物産や文化を紹介するさまざまなイベントを予定。7日午後1時からは一番街で月下老人歓迎祭が行われ、ルーロー飯の無料配布も行われる。
沖縄市観光物産振興協会と一番街商店街振興組合などによる取り組み。昨年に続いての開催となる。
台北の月下老人は、婚姻をつかさどる神として長く親しまれており、日本からの観光ツアーにも組み込まれている人気スポット。沖縄市に置かれる像は、念入りに分祀のお祈りを済ませてあるという。
お迎え式では、多くの男女が名前や住所などを告げて、手を合わせた。三日月型の木片を投げて行う縁占いにも挑戦。桑江朝千夫市長はメッセージで「アジア最強の縁結びの神様が沖縄市に来た」と歓迎した。
運営するまちづくりNPOコザまち社中の宮里季実子さん(23)は、昨年のイベントにかかわったあと、良縁に恵まれたと言い、早速お礼参りをした。「お参りしたあとに友達の紹介でスムーズに彼氏ができた。ずっといなかったのに、参拝のあとは順調に進んだので、月下老人の力を実感した」と話し、多くの参拝を呼び掛けた。【琉球新報電子版】