名護市長選一騎打ちへ 自民県連、渡具知氏の推薦決定


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 【名護】2018年2月4日投開票の名護市長選で自民党県連は、立候補を表明している渡具知武豊市議(56)の推薦を正式決定した。6日、県連名護市支部で推薦状を交付した。市長選には現職の稲嶺進氏(72)も出馬を表明している。米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古新基地建設への姿勢が対立する両氏の一騎打ちの構図が固まった。

 新基地建設について渡具知氏は、記者団に「これまで議会議員として容認してきた」とした上で「県が国を相手取り岩礁破砕の差し止め訴訟を提起している。現況の裁判を注視していくというのが基本姿勢だ」と述べた。

 一方、現職の稲嶺氏は8月末に開いた出馬会見で建設反対の公約を堅持する考えを示している。

 自民党県連名護市支部は7月末に名護市内で開いた候補者選考委員会で渡具知氏の擁立を正式決定した。8月には県連に渡具知氏の推薦を依頼していた。県連は10月4日に開いた選挙対策委員会で、渡具知氏の推薦を全会一致で決定した。

 渡具知氏は1961年8月12日、市許田生まれ。第一経済大卒。98年名護市議選に初当選。現在5期目。2017年4月から自民系会派「礎之会」会長。