76歳、ハーフ初挑戦 女子最高齢の花城寿子さん 伊平屋ムーンライトマラソン


この記事を書いた人 平良 正
「ビバマナコ(万歳老人)」と書かれたTシャツを着てハーフに参加した女子最高齢の花城寿子さん=7日、伊平屋村の友愛と健康の広場

 【伊平屋】サイパンの言葉で「ビバマナコ(万歳老人)」と書かれたTシャツを着て第23回伊平屋ムーンライトマラソンに参加した伊平屋村田名の花城寿子(ますこ)さん(76)は女子の最高齢走者だ。ハーフマラソンに初参加した。

 中学卒業までは伊平屋村で過ごし、その後は本島で暮らした。結婚を機に1988年にサイパンに移り住んだが、昨年11月に約30年ぶりに村に戻って来た。ビバマナコのTシャツはサイパンの老人クラブのユニホームだ。今年で23回目となるムーンライトマラソンだが、「帰ってきたらこんなマラソンができてるからびっくりしてね」と笑う。

 島を挙げての大会に「話には聞いていたけど、こんなに立派なものとは知らなかった。私たちの時ははだしで島を走ってたから」と島にいた当時を思い出す。

 英語が堪能な花城さんは毎朝、島の小学生たちに「グッドモーニング!」と大きな声であいさつして手を振るなど、元気印そのものだ。初めてとなるハーフマラソンにも「人がやるもので自分ができないことはないよ」と明るく話す。

 サイパンでは毎朝10キロを走っていたといい、今大会に向けても毎朝4キロを歩いた。時間内の完走はできなかったが、ゆっくりと自分のペースでゴールを目指した。「こんなに小さな島にいろんな人が来てくれて楽しいね」と初めてのムーンライトマラソンを堪能した花城さん。時間内の完走を目指し、来年も挑戦することを誓った。