選挙応援で来県中の自民党の岸田文雄政調会長は12日、ローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官を呼んで抗議しようと米側と調整したが、会うことはかなわなかった。前外務相を務めた岸田氏だが、面談拒否の理由も明かされず「米側の不誠実な態度は大変残念」と述べた。
岸田氏は同日、東村高江の米軍へリ炎上事故の現場を視察し、伊集盛久東村長や翁長雄志知事らから要請を受けた。要請を米側に伝えようと、会談を求めた。
当初、マスコミ各社には四軍調整官との会談を調整中と伝えていた。だが12日夕、米側と会えずに離県前の会見に臨んだ岸田氏は「四軍調整官と総領事にお越しいただき、しっかり抗議し対応を求めていく調整をしたが、かなわなかった。理由は説明がなく分からず全く理解できない」と不快感をにじませた。
呼び出しに米側が応じなかったのかとの記者の問いには「やりとりは控えるが、結果としてお越しいただくことはできなかった」と詳細は明らかにしなかった。今後については「これで終わったわけではない。(沖縄で聞いた思いを)しっかり伝える具体的な場をできるだけ早くつくりたい」と述べた。