東村高江で米軍ヘリが不時着し炎上した事故で、事故機の部品に放射性物質が使われていたことを巡り、放射能汚染などに詳しい矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授が14日、炎上現場の風下で放射能測定したところ、放射線のベータ線が検出された。
矢ヶ崎氏は14日午後4時から県庁で会見し、測定結果の詳細を発表する。
米軍ヘリが不時着、炎上した現場地主の西銘晃さん(64)は矢ヶ崎氏の調査で放射線が検出されたことについて、記者団に対し、「出たと聞いて、びくっとした」と驚いた様子で語った。その上で「高江の若い消防団員が消火活動で(炎上した米軍ヘリから)10メートルくらいの近さにいた。彼らの健康診断も早くしてほしい」と心配そうに話した。さらに「真っ先には考えるのは健康被害だ。風評被害も怖い。確定したわけではないと思うが、(放射線が)検出されれば(この土地は)一生使えない」と声を落とした。
西銘さんによると、矢ヶ﨑さんは14日午前10時ごろに現場を訪れ、調査終了後、西銘さんに内容を伝えた。矢ヶ﨑氏は風下280メートル付近など複数箇所で調査したとみられる。【琉球新報電子版】
※注:矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし