辺野古沖のサンゴが損傷 市民団体「鉄板の重りが傷」


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
鉄板がぶつかって割れたとみられるサンゴ=13日、名護市辺野古沖(提供写真)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で市民団体のヘリ基地反対協議会は16日、防衛省沖縄防衛局が名護市の辺野古沖に沈めた鉄板の重りがサンゴを傷つけているとして、写真を公開した。

 撮影場所は辺野古崎と長島の中間付近。13日、ダイビングチームのレインボーが撮影した。

 重りは海上の浮具(フロート)を固定するため鉄板を重ねてブロック状にしたもの。重りにぶつかったとみられるサンゴが大きく割れ、破片が鉄板の下敷きになっている様子などが確認された。

 6月ごろ撮影した写真では、鉄のアンカーがサンゴに引っ掛かっていた。

 レインボーの牧志治代表は「防衛局は環境破壊することを知りながら、鉄板やコンクリートブロックを設置している」と批判した。

 同席した日本自然保護協会の安部真理子主任は「大きなブロックは周囲の潮流を変える恐れがあり、何重もの意味で環境に影響を与えている」と指摘した。

 同協議会は25日に大浦湾で、辺野古新基地に反対する大規模な海上抗議行動を計画し、合わせて100隻の参加を目指している。