沖縄、飲酒絡み交通事故 全国最悪脱出なるか 9月末ワースト5位


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 2017年1~9月末までに沖縄県内で発生した交通人身事故のうち飲酒絡みの事故の構成率が1・48%となり、9月末時点で全国ワースト5位だったことが24日、県警のまとめで分かった。死亡事故についても14・3%で全国ワースト2位だった。ここ数年、上半期時点で人身、死亡の双方がワースト1位で推移してきた。県警は、忘年会シーズンの10~12月に飲酒絡み事故が増加する傾向があるとしながらも、このペースで推移すれば、27年続く飲酒絡み人身事故の全国ワースト1位が脱却できる可能性があるとしている。

 県警交通企画課によると、県内で発生した全人身事故は3726件でうち飲酒絡みは55件。ワースト4位の都道府県は全人身事故発生件数が3152件でうち飲酒絡みは47件の1・49%だった。

 県内の死亡事故は28件あり、飲酒絡みは4件の14・3%で全国ワースト2位。ワースト1位の都道府県は全体で26件、飲酒絡みが4件の15・4パーセントだった。

 県警によると、年間の飲酒絡みの人身事故構成率は27年連続で全国ワースト1位。死亡事故も4年連続でワースト1位となっている。県警は数値が改善した理由について、(1)事故を起こす前の取り締まり強化(2)広報啓発活動(3)各署管内での事故発生状況などのデータ分析―の3点を挙げる。

 梶原芳也交通部長は「事故を起こす前の取り締まり強化が、改善につながっている。ただ、常習的に飲酒運転を繰り返すドライバーも多い」とした上で「長年続くワースト1位脱却を目指して引き続き、取り組みを強化していきたい」と話した。