郷土の人間国宝ら共演 来年5~12月「大琉球浪漫」 本社新ビル落成記念


この記事を書いた人 平良 正
新本社ビル落成記念公演に向けて話し合う芸能関係者ら=25日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 2018年4月に完成を予定する琉球新報社新本社ビルの落成記念公演「おきなわ文化の祭典 大琉球浪漫(ろまん)」(主催・琉球新報社、共催・沖縄芸能連盟、特別協賛・医療法人陽心会)の出帆式が25日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれた。芸能関係者ら約140人が出席し、成功に向けて心を一つにした。落成記念公演は18年5月から12月まで新本社ビルのホールで開かれ、12公演を予定している。

 人間国宝の共演(5月26、27の両日)や重要無形文化財「琉球舞踊」保持者の共演(6月23、24の両日)をはじめ、能、日本舞踊、新日本舞踊、バレエ、沖縄芝居、クラシックといった多彩な分野の公演が展開される。12月15、16の両日には組踊立方の人間国宝・宮城能鳳さんの新作組踊「世謡い(ゆうてー)」が初披露される。

 富田詢一社長は「新本社ビルは沖縄の伝統文化、芸能、芸術の発信拠点にする。新しいビルに魂をこめてほしい」と協力を呼び掛けた。沖縄芸能連盟の安里ヒロ子会長は「素晴らしいビルになり私たちが一生懸命、芸の道に進んでいけると思う。みんなで盛り上げたい」とあいさつした。