キングス22点差圧勝 京都に84―62 Bリーグ第9戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは25日、京都府のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズと今季第9戦を行い、84―62で勝利した。

 キングスは第1クオーター(Q)から上々の決定率で9点差に開くと、2Qはハッサン・マーティンやアイラ・ブラウンのスクリーンで津山尚大や岸本隆一が遠距離からシュートを決めた。京都も盛り返してきたが、さらに石崎巧が各選手の良さを引き出すコントロールなど、ガード陣の層の厚さを見せつけて、11点差を維持して前半終了。

 後半、京都は琉球とのミスマッチやインサイドに強い選手で勝負を仕掛けてきたが、佐々宜央HCは素早い選手の交代で切り抜けた。さらに、キングスは各選手が積極的な好プレーと3点弾で点差を広げ続け、そのまま快勝した。次戦は27、28の両日、沖縄市体育館で千葉ジェッツと対戦する。(観客1869人)

琉球(6勝3敗)
84―62(18―9,23―21,18―18,25―14)
京都(5勝4敗)

◆守備から積極的 攻撃すばらしい

 佐々宜央HC(キングス)の話 守備から積極的で攻撃も全選手がアグレッシブですばらしかった。しかしまだ波がある。次の千葉ジェッツ戦は優勝候補の一つなのでチャレンジ精神で行く。苦しい試合になるだろうが、強く賢くプレーし続けたい。

◆選手個々が躍動 ベテラン石崎、試合つくる

 立役者の多い試合で相手に盛り返す好機を渡さず、終始、主導権を握り続けたキングスが22点差で快勝した。島根に連敗した悪い流れを払拭(ふっしょく)するように、各選手がアグレッシブさを見せ、西地区1位も維持。佐々宜央HCも「(連敗して)重い部分もあったが、強い気持ちでかき消してくれた選手を褒めたい」と語った。

 第1Qで先制点を許したものの、キングスは3点弾を含めシュートの決定力が高く、一気に点差を広げていく。第2Qに入ると、外国人選手らのスクリーンから岸本隆一や津山尚大が遠距離弾でペースをつかむと、須田侑太郎のドライブも光り、点差を維持し続けた。

 個々が躍動した試合だが、特筆すべきはベテラン石崎巧のゲームコントロールだ。第3Qで勢いが停滞しかけた時間帯に、うまく相手守備を引きつける好プレーで味方のシュートを演出し続けた。チーム全体では守備で京都のキープレーヤーを抑える力強さが攻撃を引き立てた。

 今日の立役者の石崎は「準備して来た守備の徹底が見られたのでいい結果につながった」と語った。岸本は「(島根の)連敗後のアウェーだったのでタフなゲームになると思っていたが良いゲームだった」と、自信を得た様子だった。